陸上女子短距離の今井選手が引退 飯田病院 世界選手権に出場

スポーツ

[ 2018年 10月 31日 水曜日 15時54分 ]

会見で引退を発表する今井さん

 陸上女子短距離で2011年の世界選手権に出場した今井沙緒里さん(28)=飯田病院陸上競技部=が10月31日会見し、今季限りで引退すると発表した。今年6月の日本選手権のウオーミングアップ中に右アキレス腱を断裂。復帰を目指してリハビリに臨んだものの「気持ちが切れてしまい、立ち直るのが難しかった」と、引退を陸上部に申し入れた。

 「こんなに大きなけがをしたことがなかった」と語るアキレス腱断裂を機に、引退を決意した今井さんは「ちゃんとした形で終われなかった」と悔しさをにじませた。

 小4から陸上を始め、2020年の東京五輪を目指して陸上を続けていた。陸上を中心とした20年ほどの歩みを「第一の人生」と表現し、今後については「第二の人生として前を進みたい」と語った。

 飯田病院を同日付で退職し、実家のある辰野町に拠点を戻す。今後の活動は未定だが「陸上に携われるようなことができたらいい」。

 5年間所属した飯田病院に触れると「恵まれた環境の中で陸上をさせてもらった」と感謝の言葉。地域の人たちに支えられた5年間ともいい「飯田にまた来て、何らかの形で恩返しができたら」と笑顔で語った。

 会見には飯田病院の大坪章男監督と中田茂部長が同席し、大坪監督は「まだまだ活躍できる選手なだけに残念な思いはあるが、次のステージに向けて送り出したい」と背中を押した。

 今井さんは辰野町出身。辰野中から至学館高(愛知)へ進み、全国高校総体で二百メートルを制した。至学館大3年の2011年は二百で日本選手権3位、インカレで優勝し、アジア選手権では3位。さらに世界選手権に出場し四百リレーのアンカーを務めた。

 卒業後の不振で一度は引退を決めたが、大坪監督から声が掛かり「もう一度」と決意。2014年に活動拠点を飯田市内に移し、世界を目指して再挑戦していた。

 病院では人間ドックに所属し、午後3時に仕事を終えてから市総合運動場などで練習を重ねた。百メートル、二百メートルを専門とし、自己ベストはどちらも大学時代に出した11秒64と23秒68。

  

関連の注目記事

powered by weblio


  

こちらの記事もどうぞ(広告を含む)