6月に開かれた自転車の全日本選手権タイムトライアル男子ジュニアの部で優勝した飯田風越高校自転車競技同好会3年の山田拓海さん(17)が17日、飯田市役所で牧野光朗市長に優勝を報告した。
大会は、自転車の国内最高峰のレース。富士スピードウェイの13キロのコースで行われ、一人ずつ走りタイムを競った。全国上位常連のライバル選手との優勝争いを制し、18分22秒58のタイムで1位となった。
山田さんにとって全国優勝は初。昨年秋から国の強化指定選手に選ばれ、海外レースに遠征している。山田さんは「世界にもまれたことで力が付いた」と語る。
チームメイトの青島冬弥さん(同)に影響されて自転車に興味を持ち、高校から競技を始めた。山田さんは「自転車が楽しくて練習していた。気付いたら強くなっていた」と話す。宮下俊宏顧問は「センスがある選手。自分の課題をすぐに見つけ、考えて練習ができる」と評価する。
現在は7月30日から始まる全国高校総体での優勝と、9月の世界選手権出場に向け、練習に励んでいる。
牧野市長は「TOJを見て育った世代の活躍は地域の励みになる」と優勝を喜んだ。市長が「世界でも活躍する選手になって」とエールを送ると、山田さんは「TOJに出場して南信州ステージで優勝したい」と笑顔で話した。
◎写真説明:牧野市長に優勝を報告する山田さん(中央)と宮下顧問(右)