飯田風越高校自転車競技同好会(宮下俊宏顧問)3年の山田拓海選手(17)が、このほど行われた全日本選手権タイムトライアルの男子ジュニアの部で、優勝する快挙を成し遂げた。風越高は、山田選手と同年の青島冬弥選手(同)が全国出場の活躍を続けている。全国高校総体(インターハイ)では2人で優勝と意気込み、練習に励んでいる。
全日本選手権には山田、青島両選手が出場。富士スピードウェイの13キロのコースで行われ、全国の強豪選手39人が集まる中、山田選手が18分22秒58で優勝を果たした。青島選手も21位と力走した。
山田選手にとって初の全国優勝。ナショナルチームに選出され、世界大会にも出場しており、「レベルの高い海外の選手と戦うことで力が付いた」という。
2人は保育園からの幼なじみで、高校まで全て同じ学校に通っている。自転車競技は青島選手が中学2年から始め、青島選手に触発され山田選手も自転車に親しむようになった。
風越に進学後、2人は1年から全国出場するなど活躍。お互い切磋琢磨しながら、自転車同好会を引っ張ってきた。宮下顧問は「1・2年生のころは全国に出場するレベルだったが、今は全国で優勝を狙える力がある」と2人の成長を語る。
30日から2人にとって最後のインターハイが始まる。山田選手は3キロインディヴィヂュアルパーシュートとロードレースの2種目に、青島選手は4キロ速度競争の1種目に出場する。山田選手は重いギアに対応できるよう練習を重ね、青島選手は週に1度松本まで出向きトレーニングを積んでいる。
2人は「全国制覇は入部からの目標」と口をそろえて語り、「家族や先生など支えてくれた人への感謝の気持ちを持ちながら、ベストを尽くしたい」と活躍を誓った。
◎写真説明:青島選手と山田選手(右)