飯田が県高校ラグビー連覇

スポーツ

[ 2009年 11月 5日 木曜日 8時01分 ]

 第89回全国高校ラグビー大会県予選決勝は3日、長野市南長野運動公園球技場で開き、飯田が岡谷工に34―12で逆転勝ちし、2年連続10度目の優勝を果たした。花園出場は6度目。昨年は1回戦で敗れており、選手たちは「ことしこそは花園で1勝する」と誓った。

 飯田は4年連続、岡工は2年ぶりの決勝。時折冷たい風が吹き付ける青空の下、白と緑のジャージ飯田と、濃紺とブルーのジャージ岡工が熱くぶつかり合った。

 飯田は前半、岡工の接点の激しさに苦しんだが、徐々に展開力で上回った。0―5の前半7分、ペナルティキックをSH吉沢が拾い、FL梅村につなぎ同点に。いったん勝ち越されたが、29分にモールを押してナンバー8有賀のトライで追い上げた。前半ロスタイムには短くパスをつないで防御ラインを突破、最後はCTB二宮がインゴールに走り込んで逆転に成功した。

 17―12で折り返した後半は、飯田が攻撃を畳み掛けた。FB胡桃沢が独特のステップで悠々とインゴールへ駆け込めば、SO片桐康が個人技で左ライン際を疾走しトライを重ねた。堅守も健在で、伝統の低く激しいタックルで封じ込めた。

 梅村主将は「ここが最終目標ではないが、優勝できてホッとしている。決勝での反省点をしっかり修正して花園で勝利したい」としっかり先を見た。

 は大阪・近鉄花園ラグビー場を会場に12月27日に開幕する。

 流れ変えた二宮の突破

 「余計な力が抜けてボールが回るまでに30分かかった。前半はやりたいラグビーができず、ゲームとしてはいま一つ」。湯沢監督はこの日も手厳しかった。

 湯沢監督が振り返るように飯田の前半は動きが硬く、攻守で後手に回っていた。

 ハイライトは前半ロスタイム。相手ディフェンス網に出来たわずかなすきを、CTB二宮は見逃さなかった。「ここは狙える」。ラックからSO吉沢―FB胡桃沢―SO片桐康と流れるようにつないだボールをがっちり抱え、あっさりラインを破ると、追う相手4人を置き去りにして独走した。嫌なムードを吹き飛ばすとともに、勝利への足掛かりをつかんだ瞬間だった。

 すると、攻め手を欠いた前半とは異なり、後半、わずか7分の間に3トライ。「ことしは良いメンツがそろった」と、湯沢監督が自負するBK陣が一気に畳み掛けるなど今季の攻撃に対するこだわりを見せた。

 うち2本を押さえたFB胡桃沢は俊足と切れ味で勝負した。「後半は緊張がほぐれ足が動いた。自分で決めようと飛び込んだ」と会心の笑顔だった。

 ただ、ゲーム支配を呼ぶラインアウトを制圧し切れなかった。開始早々にはFWで押され、あっさりインゴールを割られるなど、セットプレーの強化が大きな課題になりそう。湯沢監督は「うちは真面目な選手ばかりで気持ちの作り方が下手。自分をコントロールする力が足りない」と言い、精神面も課題に挙げた。

スタンドに熱気

 大歓声、どよめき、ときにため息…。スタンドの熱気は徐々に高まり、60分間冷めなかった。

 大勢の保護者やOBらがスタンドを埋め、チームカラーの緑に染まった。「がんばれー」「押せ押せ」「プレッシャーだ」などと盛んに声援。前半ロスタイムに逆転のトライが鮮やかに決まると、スタンドの熱気は最高潮に達した。

 優勝が決まると選手たちに大きな拍手を送り「よくやった」「花園でも頼むぞー」などの声。スタンド前に整列したフィフティーンに早速、校歌を歌いエールを送った。

  

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