J2ジュビロ磐田(静岡県磐田市)のサッカークリニックが5、6の両日、飯田下伊那地域の小学生を対象に飯田市座光寺の河川敷グラウンドで開かれた。クラブの育成コーチ陣が訪れ、児童たちにサッカーの基本技術を教えた。
地域のサッカーレベルの向上とともに、三遠南信の地域間交流の促進も狙いに飯田サッカー協会(吉川敏一会長)が企画し3年目。観光振興や交流活動に取り組む団体「南信州ここだに」などが協力した。
5日は飯伊の少年クラブに所属する小学5、6年生約130人が参加。ジュビロからは事業本部ホームタウン担当の大石隆夫さん、強化本部コーチの岸本衛さんと小河路容弘さんが訪れ、飯伊のコーチ陣とともに指導した。
児童たちは4班に分かれ、ドリブルやフェイント、ターン、シュートなどテクニックの練習をはじめ、1対1の駆け引き、ミニゲームなどで汗を流した。
パスからのターン練習でコーチらは「シュートまでを意識し、蹴りやすい方向へボールを出そう」「利き足でない方も練習してみよう」などと助言。好プレーには「いいぞ」「ナイス」などの声援で盛り上げた。
6日は小学3、4年生約130人を対象に実施した。両日ともに炎天の下、子どもたちはこまめに水分や休憩をとりながら約2時間の練習に励んだ。
飯田サッカー協会はジュビロのほか、名古屋グランパスエイトや松本山雅、FC岐阜などJクラブとの交流活動に力を入れている。吉川会長は「さまざまな関係者の協力を得ながら、子どもたちを後押しし、1人でも多くのプロ選手の育成やサッカーファンの拡大につなげていければ」と話した。