「体力・運動能力向上教室 めざせスポーツ万能!」が25日、飯田市松尾明の市勤労者体育センターで開かれた。子どもからシニアまで約200人が参加し、自分の体をたくみに動かす能力を鍛える「コーディネーショントレーニング(COT)」や、卓球について指導を受けた。
市教委、市体育協会、NPO法人日本コーディネーショントレーニング協会(JACOT、東京都)主催。子どもの運動能力の向上や高齢者の体力向上、各種競技スポーツの発展、飯田下伊那地域のスポーツ振興などを目的に2008年から実施し、ことしで5回目を迎えた。
コーディネーション能力とは、状況を五感で察知し、それを頭で判断して筋肉を動かすという一連の過程をスムーズに行う力。教室では、JACOT理事・事務局長の菅野美津枝さんを迎えて教育講演「コーディネーショントレーニングで地域力を育てよう」を聞いたほか、シニアと親子のクラスに分かれてCOTを体験した。
また今回は競技種目として卓球を取り上げ、元明治大学卓球部監督、Meiji c.s.c代表の平岡義博さんによる基調講演「世界で活躍するための体の使い方の初期設定」と実技指導が行われた。
卓球の実技講習には、地元のクラブに所属する子どもや指導者を中心に約120人が参加。平岡さんは「上半身をうまく使うことが大事」と、有名選手の打ち方を再現しながら解説。手に力を入れず上半身のひねりで打つ方法や、スマッシュやカットの時の注意、回転するボールを返す際のコツなどを説明した。
参加者は真剣な表情で平岡さんの動作を観察。実際に台で動かし方を確認し、正しい打ち方を学んだ。