第94回全国高校野球選手権長野大会は7日、松本市野球場で開会式を行い、夏の甲子園出場を懸けた戦いが幕を開けた。選手たちは足並みをそろえ、元気いっぱいに行進。開幕戦「飯山―箕輪進修」で熱戦の火ぶたが切られ、飯伊球児たちの戦いも始まった。
飯伊勢8校を含む92校が参加した。
開会式は前回優勝校の東京都市大塩尻を先頭に北信、東信、南信、中信の順に入場行進。昨夏の全国高校ダンスドリル選手権2冠の長野西高バトン班の生徒たちが大会プラカードや大会旗を持って参加した。
松川、飯田、風越、飯田工、長姫、下伊那農、阿智、阿南の順にグラウンド入り。やや緊張した表情の選手も見られたが「イッチニ、イッチニ」の掛け声に合わせて胸を張っていた。
統合を控える長姫と飯田工は、ともに現行名で最後の夏。
部員不足で出場辞退した望月のただ一人の登録部員が先導。開幕試合では始球式も務めた。
選手宣誓で木曽青峰の主将(3年)は東日本大震災に触れ「『がんばろう日本』の精神のもと、高校球児らしい最後まであきらめない全力プレーを」と誓った。
飯伊勢のうち松川は大会2日目、飯田は同3日目、風越は同4日目に登場する。阿智と長姫、飯田工の3校は同5日目に初戦。阿南と下伊那農は同6日目が初戦となる。
大会は8日から長野県営球場、上田県営球場、諏訪湖スタジアムでも試合が始まる。県代表校が決まる決勝は22日の予定。