大学野球で活躍するスター選手たちが2チームに分かれて競い合う「東京六大学野球オールスターゲーム」の来年の開催地が飯田下伊那地域に決まり、主催する東京六大学野球連盟の内藤雅之事務局長らが12、13日、誘致した高森町や球場を視察した。
来年の8月25日に行われ、会場は綿半飯田野球場(飯田市)。県内での開催は初となる。
1950年代から80年代にかけ、「御大」として明大野球部に君臨した島岡吉郎元監督(1911~89年)の出身地としても知られる高森町が開催を希望していた。
今後、熊谷元尋町長を中心に実行委員会を組織し、来年4月に詳細を発表する。熊谷町長は「南信州はもともと野球熱が高い地域。出場する選手の中にはプロになって活躍する人も多く、そんな選手のプレーを間近で楽しんでもらえたら」と話した。
試合前には、全国の元高校球児が甲子園球場で試合を行う「マスターズ甲子園」の長野県大会決勝を行う。26日には地元中学生を対象にした野球教室も開く予定。
オールスター戦に出場するのは早稲田、慶応、明治、法政、立教、東京の選抜選手。春季リーグの1、4、5位と、2、3、6位の選抜チームに分かれて対戦する。
2010年に始まり、会場には毎回、学生野球の最高峰の技術を一目見ようと多くの野球ファンが集まる。各大学代表の応援団も魅力の1つ。スタンドでは得点が入るたび、各校の応援団と一緒になって歓声を上げる姿も見られる。