グリムスパンキーニュース 2021.07.18.

グリムスパンキー

[ 2021年 8月 16日 月曜日 15時43分 ]

松本隆トリビュート“スローなブギ”でカバーアルバムに参加しました!

【企画・取材・文=仲井勇司】

 「ルビーの指環」「木綿のハンカチーフ」「赤いスイートピー」…。

 歌謡曲、ニューミュージックの名曲を数多く生み出してきた作詞家、松本隆の活動50周年を記念するトリビュート(称賛)アルバム「風街に連れてって!」が7月14日に発売されましたが、参加ミュージシャン11組の中に飯田下伊那地域出身のグリムスパンキー(松尾レミ&亀本寛貴)が抜擢! 過去の“松本作品”をカバー(再演)するというテーマの中で独特の存在感を放っています。

「風街へ連れてって!」のジャケット画

 二人が収録した一曲は1981年に南佳孝さんが歌った「スローなブギにしてくれ(I want yоu)」。TBSが放送した伝説のランキング歌番組「ザ・ベストテン」の全盛期にあってチャート6位(※)まで上昇したヒットナンバーです。印象的な“ウォンチュー、おれの肩を…”の歌い出しで始まるブルースメロディーを思い出す人も多いことでしょう。

 世に送り出された松本作品は2000曲以上。しかし、なぜグリムスパンキーは“スローなブギ”を選んだのか。

 この選曲、実は松本隆さんが絶大な信頼を置くベース奏者で同アルバムのプロデューサー、亀田誠治さんによるものでした。グリムスパンキーはデビュー当時から編曲、レコーディングなどで亀田さんの手厚いサポートを受けてきており、お互いをよく知る間柄。経緯を松尾さんに聞くと「『ひらめいちゃった!』と、亀田さんから“激オシ”でオファー(仕事の依頼)をいただきました」。

1981年発売 「スローなブギにしてくれ (I want you)」のレコードジャケット

 この「ひらめき」は、グリムスパンキーの持ち味をよく知る亀田プロデューサーならではのもの。日本の若手ミュージシャンの中で際立つグリムのブルース感覚、男性の曲も歌いこなせる松尾さんの力強いボーカル、松尾・亀本コンビの研究心と表現力。そこへカリスマ女性歌手・椎名林檎率いるバンド「東京事変」などで縦横無尽にベースを弾く亀田さんの演奏力が絡むというアンサンブルを想像すれば、…なるほど“激オシ”オファーとなった流れにも納得です。

 同アルバムはほかに、いきものがかりの吉岡聖恵、2020年NHK紅白歌合戦にYОASOBIのボーカルikuraとして出場した幾田りらやリトルグリーモンスター、芸術選奨文部科学大臣賞に今春選出されたロック歌手宮本浩次(エレファントカシマシ)、男性ロックユニットB’zなど、そうそうたる顔ぶれが参加。ちなみに「ルビーの指環」のカバーはクレイジーケンバンドの横山剣! なんとも粋で豪華な顔ぶれは、まさに亀田プロデュースのなせる技といえます。

作詞家の 松本隆さん

 誰もが松本隆の書いた歌と共に生きてきた―。おおげさでなく、松本隆さんが手掛けた歌のフレーズは多くの日本人になじみ深いものになっています。

 そんな大作詞家のトリビュートアルバムに確かな爪あとを残したグリムスパンキー。松尾さんは「この歌の強烈なオトコくささを女の私が力まず、どう自然に歌うか。それがめちゃめちゃ難しかった」と振り返りましたが、それもしっかり歌いきれた達成感あってのこと。

 70年前後の古い音楽に詳しい松尾さんにとって、松本隆といえば「昭和~平成ポップスのヒットメーカー」としての偉大さより、72年に解散した伝説のバンド「はっぴいえんど」のメンバー(ドラマー兼作詞担当)だった印象が強いのだそう。そのせいか「好きな松本作品は?」と尋ねると、はっぴいえんどが71年に発表した「夏なんです」をイチ押し。

 「子どものころ、飯田の親戚のおばあちゃん家の2階で畳に寝そべって、風鈴の音といっしょに聞いてたのをよく思い出します」

 大作家のトリビュートカバーをモノにした後も、松尾さんの心はやはり地元の景色の記憶へと戻っていきました。

  ※ローリングストーン日本版2019年12月の記事「J-POPの歴史」より

  

関連の注目記事

powered by weblio


  

こちらの記事もどうぞ(広告を含む)

     







記事の検索はこちらから



















南信州電子版購読

スポンサーリンク

ふるさと納税でもらえる 南信州新聞 ふるさと納税でもらえる 南信州新聞