リニア残土運搬新案に松川町「具体的な安全対策を」

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[ 2021年 7月 27日 火曜日 15時25分 ]

 町内を通行するリニア残土運搬計画を巡り松川町とJR東海は26日、住民説明会を町民体育館で開き、20日の町リニア対策委員会で公表した新たなルート案について説明した。通行に理解を求めた町とJRに対し、出席した住民からは具体的な安全対策を求める声が相次いだ。

 新ルート案では、大鹿村内から伊那市への搬出は、往路を県道松川インター大鹿線など3ルートに分散。いずれも中央道松川ICを経由して伊那市へ向かう。復路では松川ICを経由せず、中川村方面から国道153号を通行。鶴部交差点で3ルートに分岐するとしている。

 冒頭あいさつでJR東海長野工事事務所の平永稔所長は「分散により多くの人の迷惑がかかることになる」とし、「安全対策を確実に履行し、節目節目で地元の意見を聞く機会を設けて問題があれば修正を加えていく」と述べた。

 6月に千葉県八街市で発生したトラックによる死亡事故を受け、出席者からは安全対策についての意見・要望が続出。「標識の設置だけでは不十分」とし、危険箇所への誘導員の配置を求める意見が複数上がった。運搬車両の運転手への教育を徹底するとしたJRに対し、「具体的な安全対策を示して」と不満の声もあった。

 この他、上新井交差点や東浦交差点―松川IC間の通行の負担軽減や渋滞対策が改めて要望された他、残土の運搬開始前に「試運転を行って」との意見も。JRは「どのようにやるかも含めて検討させていただきたい」とした。

 一方、残土を活用して新設する計画があった上片桐バイパスについて、県飯田建設事務所は「新ルートでの通行台数の制限を守るために(同所への残土搬入は)現時点では困難」との認識を示し、今後関係者に説明していくとした。

 説明会は27、28日も同体育館で開く。町は新ルート案を最終案とし、町民に理解を求める一方、安全対策については引き続きJRと協議を続け、10月の運搬開始までに通行に関する協定を結ぶ。宮下智博町長は「実際に運搬が開始してからでないと分からないこともあるため、町としてもモニタリングをしていく」とし、随時協定の変更・追加を協議していく方針だ。

◎写真説明:松川町の住民説明会

  

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