喬木村阿島の知久陣屋御殿茶室「曙月庵」で22日から、阿島傘の展示が始まった。歴史を感じさせる茶室内と庭園に計25本の傘が飾られ、夕方からはライトアップも実施。趣のある風景で訪れた人の目を楽しませている。
江戸時代から伝わる和傘を、同時代に建築された茶室とともにPRしようと2019年に始まったイベントで3回目。保存継承に取り組む阿島傘の会や地域おこし協力隊が制作した作品を展示している。
並べられた傘は色や模様もさまざま。阿島傘の職人を目指している協力隊の水谷槙さん(38)が、上伊那郡飯島町でわら細工の普及伝承に取り組む協力隊員、渡部唯子さん(30)とコラボして制作した和傘も茶室に展示された。
水谷さんは「和室も和傘も今の生活からは縁遠いものだが、かつては当たり前だったもの。この機会に身近に感じて」と話し、「新型コロナの第5波も落ち着いているので、多くの人に足を運んでもらえたら」と話していた。
展示は22~24日、29~31日の午後1時から同8時まで。日没後にはライトアップを行う。
曙月庵では期間中、阿島区主催の竹灯篭祭りも開催しており、午後6時から同8時まで灯籠を点灯。31日には和楽器などの演奏会もある。
◎写真説明:曙月庵に阿島傘を展示