来年4月に行う松川町上片桐の御射山神社式年御柱祭に向け、氏子らが21日、上片桐地区で御柱御用材「一の柱」となる巨木を伐採した。氏子総代や区役員ら34人が見守る中、モミの木を切り倒し、祭り本番への期待を高めた。
同区の一の柱は鳩打峠近くの町有林にあり、胴回りはおよそ2・95メートル。この日、神事後の作業ではチェーンソーを使って切り口を広げ、大きな音とともに木が倒れると、周囲から拍手が湧いた。
見守った矢澤登区長は「上片桐地区の伐採を無事終えることができた」と安堵。「新型コロナウイルス感染症の感染者も少なくなってきているが、終息の見通しはたっていない。無事に御柱を建立できれば」と話していた。
御射山神社は諏訪大社直系の神社。同区をはじめ、隣接する上伊那郡の飯島町七久保、中川村片桐、同葛島の4地区が合同で7年目ごとに行う御柱祭は、江戸中期の享保7(1722)年に始まり、今回で51回目となる。御柱は各地区がそれぞれ調達し、4本を神社境内に建てる。
山出しは来年3月13日、里曳き祭は4月2日に行う。
◎写真説明:上片桐地区が巨木を伐採