【阿智村】信濃比叡廣拯院で「火渡り護摩」開かれる コロナ収束や招福を祈願

文化・芸能

[ 2022年 2月 12日 土曜日 13時45分 ]

 阿智村智里の信濃比叡廣拯院(村上光田住職)は11日、厄除けと無病息災、招福を祈願する火渡り護摩「大火生三昧(だいかしょうざんまい)」を、同院伝教大師像前で開いた。今年は新型コロナウイルス感染拡大を考慮し、人数を制限。晴天と雪景色の中、僧侶や厄年の地元住民らががはだしでおきの上を歩き、コロナの収束や1年の幸福を願った。

 火渡り護摩は天台宗の荒行で、廣拯院では建国記念日に合わせ、約30年開いている。昨年は新型コロナウイルスの影響で初めて中止し、2年ぶりの開催。例年は数百人が訪れるが、今年は僧侶や関係者らのみで執り行い、約60人が参加した。

 村上住職や僧侶たちは四方に矢を放つなどの儀式を行い、うず高く積んだスギの葉に点火。太鼓に合わせてお経を唱え、燃え盛る炎の中へ寄せられた護摩木やお札を投げ入れた。

 開始から約1時間後、火が収まるとおきを平らにし、火渡りを始めた。僧侶たちが気合いを入れ、合唱しながら前進。続いて地元住民らもはだしになり「エイ、エイ、エイ」などと言いながらおきの上を歩いた。

 厄年で火渡り護摩に参加した同村伍和の男性(59)は「雪が冷たかったので、意外と熱くなかった。自分や家族の健康と、コロナの収束を願って渡った」、県外から訪れた女性(77)は「10年以上参加している。火渡りをすると足がじんじんして気持ちがすっとして、1年の始まりを感じる」と話した。

 村上住職は「2年ぶりの開催だったが、皆さんに喜んでもらえたことがうれしい」とし、「早くコロナが鎮静し、世の中に安寧が訪れてほしい」と願った。

◎写真説明:合掌しおきの上を歩く参加者

  

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