今月25~27日の飯田お練りまつりに出演する東野大獅子保存会(菅沼敬一会長)は7日、全体練習を飯田市高羽町の飯田東中学校体育館で始めた。本町三丁目大名行列保存会(福澤勝保存会長)はこの日から路上練習を開始。新型コロナウイルスの県独自感染警戒レベルが5でも祭りが開かれるという知らせを受け、18日後に迫った本番に向けて熱の入った練習を重ねた。
これまで別々の会場で部門別に練習していた東野大獅子は、同日から囃子の音色に合わせた舞の練習を始めた。
お練りまつり実施の知らせを受けた菅沼会長は「今まで会員たちの間には不安があったが、今日の練習から気合が違うと思う。時間的な厳しさはあるものの、この2週間で仕上げてくれると信じている」と話した。
本町三丁目大名行列保存会は、6日に市美術博物館の収蔵庫から搬出した江戸期の道具を使い、午後8時から市道での路上練習を開始。所望演技も練習した。
福澤会長は「お練りまつりはできる。これからは本番さながらの気持ちでやってほしい」と呼び掛けた。
「傘」を担当する吉成宏敏さん(44)は「本番で演技をすることしか考えていなかった。発表の場があれば応援してくれる人、熱心に教えてくれる人たちの恩に報いることができる。可能なら県外にいる親たちにも見てもらいたい」と話した。
東野大獅子の宇天王役は15日から全体練習に加わり、18日からリハーサルを始める。20日には屋外練習を予定している。
本町三丁目大名行列の路上練習は、8日以降も午後8時から行い、同9時まで本町3の市道を通行止めとする。
◎写真説明:囃子に合わせた舞の練習が始まった