飯田市街地で3月25~27日に開く飯田お練りまつりの出演団体打ち合わせ会が14日、飯田市常盤町の飯田商工会館で開かれ、45団体が参加した。奉賛会はコロナ禍での開催基準について、県独自の感染警戒レベルが飯田下伊那地域で4以下なら実施する方針を示した。
奉賛会は「まつりガイドライン」として、レベル1~3なら基本的な感染対策を講じて実施し、レベル4では飯田市が独自に策定中の「ワクチン・検査パッケージ」制度に基づいて開き、レベル5、6の場合は中止とすると説明した。
市のワクチン・検査パッケージは、既に進めている簡易検査キットの無料配布とワクチン接種証明を組み合わせたもの。お練りまつりや元善光寺御開帳、御柱祭の主催者が安心して開催できる状況をつくることも想定して策定している。
奉賛会は市の正式な発表を受けて詳細を決める。
密集を避けるため、まつりの本部はこれまでの中央通り・りんご並木交差点の田中芳男顕彰碑前から飯田商工会館に移す。桟敷席の設置も検討している。
原勉奉賛会長は冒頭で「今は感染者が多く心配はあるが、経済復活という大きな目標に向け、準備を進めて成功させたい。練習場所の確保にも努める。出演団体を含めて、感染防止の努力をすることが一番大事」とあいさつし、無観客開催や延期は考えていないと説明した。
桟敷席の場所は関係機関と協議して決める。前回好評だった出演団体の位置情報は今回も発信する。
26、27日の交通規制は午前9時から午後6時、演舞は午前9時半から午後5時半。出演団体には感染防止対策として▽祭り道具の共有をしない▽共有物に触れる前の手指消毒▽出演14日前からの検温と出演日の結果提出▽練習時の感染対策―など14項目の対応を依頼した。
この日の会議はコロナの感染拡大状況を踏まえ、昼夜の2回に分けて開いた。出演団体の書類提出期限は今月31日とした。
◎写真説明:2回に分けて開いた会議