「オーケストラと友に」の一企画「クリニックコンサート」が4日、飯田市高羽町の飯田文化会館であった。名古屋フィルハーモニー交響楽団から指導を受けた小学生から一般まで、4コースに約120人が出演。講師とともに学びの成果を披露した。
同音楽祭の柱事業の一つ。3月下旬ごろからそれぞれのコースで練習を始め、地元講師や名フィル団員、同団正指揮者の川瀬賢太郎さんから指導を受けた。受講生は、課題曲を通して楽器の基礎などを学んだ。
弦楽器初心者合奏コースは5人が参加し、「となりのトトロ」を披露。弦楽合奏コースは、名フィルコンサートマスターの日比浩一さんのリードでレスピーギの「リュートのための古風な舞曲とアリア 第3組曲」を演奏した。
大人の吹奏楽コースと高校生吹奏楽コースは、川瀬さんの指揮で発表した。大人の吹奏楽コースは、ホルンとサックスの勇壮なテーマで始まる「第六の幸福をもたらす宿」を、高校生はマーチ「スパイラルタワー」と「パガニーニの主題による狂詩曲」の2曲を奏でた。
演奏後、川瀬さんが各コースを講評。「受講生や実行委員の皆さんの取り組む姿勢から、改めて飯田は音楽の街だと感じた」とし「これからも温かい土地で、音楽を育んでいってほしい」と話した。
高校生吹奏楽コースで団長を務めたOIDE長姫高校3年生の小池伶俐さん(17)は打楽器を担当。「プロの音色を聞いて良い刺激になった。今回学んだことをこれから控えている演奏の場に生かしていきたい」と話していた。
◎写真説明:名フィル講師とともに成果を披露した