飯田市宮の前の大宮諏訪神社は24日、7年目に一度行う式年大祭の中心神事として、3月24日に予定している「神輿渡御(みこしとぎょ)」の報道機関向け説明会を同神社社務所で開いた。今回は東野大獅子と渡御の行列が初めて順路ですれ違うほか、一般女性が初めて渡御の行列に加わる。県独自の感染警戒レベルが4か5の場合は縮小を検討し、6なら中止する。
式年大祭は諏訪大社の式年造営(御柱祭)に合わせて行われ、神輿渡御ではご神体を神輿に乗せ、飯田藩主から授かった道具とともに市街地を巡る。翌25日からは、式年大祭に出し物を奉納する飯田お練りまつりが27日まで行われる。
前回18キロだった順路は大幅に変更し、13キロに短縮。感染レベル4か5の場合は神社―桜町―伝馬町―長姫神社―知久町―飯田駅前―神社に縮小する。感染レベル6の場合、神社で神事のみ行う。感染レベルの確認は3月17日を基準に確認する。
今年は警備を含めて約200人が参加し、一般女性は初めて4人が加わる。前回に続いて飯田風越高校の生徒72人も参加し、神旗や道具を持って歩く。
東野大獅子とのすれ違いは宮ノ上の入船幼稚園付近で午前8時台を予定。大所帯同士の初顔合わせがスムーズに行われるよう、双方で念入りに時間などを調整した。
説明会で責任総代の松澤卓治さん(75)は「多くの方の支援を得て、できる範囲で行う。地に足が着いた自分たちの祭りにしたい」と話し、道具も公開した。
3月2日には諏訪大社から祭りの指示所にあたる御符(みふ)を迎える御符迎祭、23日には奉賛会主催の余興神旗授与祭、29日には春祭宵祭があり、30日に式年大祭当日を迎える。
◎写真説明:神輿渡御の道具を紹介する関係者(社務所で)