飯田市の東野大獅子保存会(菅沼敬一会長)は23日、市街地で3月25~27日に開く飯田お練りまつりに向け、獅子舞の屋台部分などに使う竹の加工作業を宮ノ上堤公園で行った。役員による実行委員会も開き、屋外練習も選択肢とするコロナ禍での練習計画を固めた。
全体練習は2月6日から始める予定だが、飯田市の感染警戒レベルが5のままの場合、前回まで練習会場としてきた飯田東中学校体育館と東野公民館は使えない。この場合、大宮神社の境内と社務所の一部を使い、土日の午後に練習する。
演舞に必要な体力を付けるためのトレーニングは平日を利用して個別に行い、全体練習に備える。
練習から祭り本番までの期間に適用する「東野大獅子コロナ対策ガイドライン」も昨年末までにつくり、合同練習の開始日からは「体調チェックシート」の提出義務化、恒例だった練習後の慰労会は行わないなど7項目を定めた。
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竹割り作業には保存会員約90人が参加。昨年末に伐採した竹を手分けして割り、獅子頭と屋台をつなぐ「かっとり」、屋台、獅子花として使えるよう長さもそろえた。
菅沼会長は「会員の獅子舞に対する思いは強く、予想した以上の人が参加してくれたので作業が早めに終えられた。感染警戒レベルが下がり、お練りまつりが開催されることをみんな望んでいる」と話した。
◎写真説明:獅子に使う竹を割る東野大獅子の保存会員