飯田市の東野大獅子保存会(菅沼敬一会長)は19日朝、獅子舞の屋台などに使う竹の伐採を大宮諏訪神社近くの宮ノ上周辺で行い、来年3月25~27日の飯田お練りまつりに向けて始動した。
厳しい冷え込みの中で行った半日がかりの作業には、若手を中心とした保存会員約80人が参加。飯田風越高校近くの竹林から60本弱の孟宗竹と真竹を切り出し、宮ノ上児童遊園まで運んで枝打ちもした。
竹は1カ月ほど寝かせてから来年1月23日に割り、屋台の骨組み、屋台後方に取り付ける「獅子花」、獅子頭と屋台をつなぐ「かっとり」に使うほか、大宮諏訪神社にも提供する。
竹取り作業は保存会の一般会員にとって初顔合わせの機会とあって、参加者は意欲的に伐採や運搬に励み、作業の合間には談笑しながら、演舞に欠かせない連帯感を育んでいた。
菅沼会長は「スタートとなる作業に大勢が参加してくれて、段取りよく進められた」と会員や執行部に感謝した。
総会は1月16日に予定している。
◎写真説明:次々に竹を運び出す保存会員