飯田市街地で3月25~27日に開く飯田お練りまつりに向け、橋北屋台囃子保存会(牧野仁志会長、24人)が21日夜、練習を再開した。地区内にある企業の倉庫に18人が集まり、新旧の囃子を1カ月ぶりに奏でた。
1月から本格的に練習を始めたが、まん延防止等重点措置の適用で、練習場所だった浜井場小学校体育館をはじめとする公共施設が使えなくなり、練習が1カ月中断していた。
牧野さん所有の倉庫を臨時の練習場所としたこの日は、大太鼓と締め太鼓、横笛を久々に奏でながら勘を取り戻し、「橋北新囃子」では流れるような身のこなしで威勢のいい音を奏でた。
和太鼓指導の顧問として保存会に関わるプロ奏者の塩原良さんは「晴れやかな声と音にするために、空を見て打つイメージを持とう」などとアドバイスしていた。
倉庫での練習はもう1回行い、「まん延防止」の解除後は体育館で仕上げの練習に励む予定。牧野会長は「ずっとしてきたことなので、抵抗なくできたが、新しい出し物はやはりある程度の練習が必要。できることを考え、行動していきたい」と話した。
◎写真説明:1カ月ぶりに演奏する橋北の保存会員