飯田市銀座の多目的音楽サロン「サロンドタツ」で16日、サクソフォンの演奏を競う「第1回南信州国際サクソフォーンコンクール」があった。第一線で活躍する奏者らを審査員に迎え、学生や一般など県内外から24人が参加。終了後には審査員による公開レッスンもあった。
音楽による中心市街地活性化に取り組む女性グループ「ベストベーシックエイド(BBA)」が主催。コンクールを開くことで多くの音楽家に訪れてもらい、飯田の魅力を発信したいと企画した。
審査員は国立音楽大学教授の雲井雅人さんや尚美学園大学非常勤講師の林田和之さんら4人が務めた。中学生以下、高校生、大学生・大学院生、一般(アマチュア)の4部門に分け審査し、それぞれの部門で1~3位を決めた。
愛知県や三重県など県外からの参加が多く、参加者は5~10分の自由曲を演奏。一流奏者の前で日々の成果を披露した。
中学生以下の部最優秀賞の旭ケ丘中2年の女子生徒(14)は「自信はなかったがうれしい。中学から始め、いろんな表現ができる楽器で面白い」、高校生1位の愛知県立明和高校3年の生徒(17)は「こういったコンクールが増えてほしい。国際と名が付いているので発展していってほしい」と話した。
審査委員長の雲井さんは「初めての試みだったが素晴らしい演奏が聴け、甲乙つけがたかった。音を大切にする姿勢がはっきりと伝わってきた」と講評した。
特別賞として2人が選ばれ、コンクール後に雲井さんと林田さんの公開レッスンを受けた。一流から学べる貴重な機会とあって、皆集中して2人の言葉に耳を傾けていた。
◎写真説明:審査員の前で演奏する参加者