南信州民俗芸能継承推進協議会は、2022年度版の南信州民俗芸能カレンダーを発行した。「風流踊(ふりゅうおどり)」と「神楽」のユネスコ文化無形遺産登録へ向けた取り組みをテーマにした内容。飯田お練りまつりの期間中に開設するサロンで一般にも配布する。
同カレンダーは、南信州民俗芸能パートナー企業の協賛で毎年制作している。今年4月から来年3月までのカレンダーとともに、飯田下伊那地域の民俗芸能行事の日程も掲載した。
例年は、数多くの民俗芸能を紹介しているが、今回はユネスコ文化遺産登録を目指す民俗芸能に焦点を当てた。早ければ今年中にユネスコ文化遺産に登録される可能性がある「風流踊」では、阿南町の「新野の盆踊り」と「和合の念仏踊り」を2つ中心に紹介した。
一方、ユネスコ文化遺産登録を目指した運動が始まっている「神楽」では、「遠山の霜月祭り」と「天龍村の霜月神楽」を紹介した。
同協議会は「ユネスコ文化遺産への登録は、南信州民俗芸能にとって大きなインパクトになる。カレンダーを通じ、地元の皆さんにもユネスコ登録へ向けて取り組んでいることを知ってもらいたい」と期待している。
カレンダーは2500部作成し、飯伊の保育施設、小中学校、高校、文化教育施設、民俗芸能保存団体、パートナー企業などに配布する。
同協議会は3月25~27日の飯田お練りまつりの期間中、中央通4丁目に「南信州民俗芸能サロン」を開設する。お練りまつりの歴史をはじめ地域の民俗芸能全般を紹介。黒田人形の実物や霜月祭りの複製面などを展示する。カレンダーは、同会場で100部限定で一般に無償配布する。
◎写真説明:ユネスコ登録テーマにカレンダー