プロのオーケストラとともに市民が楽しみ、学ぶ「オーケストラと友に2022」が1日、3年ぶりに開幕した。名古屋フィルハーモニー交響楽団(名古屋市)をパートナーに迎えて5日まで、飯田下伊那地域各地で多彩なコンサートが開かれる。
2008年まで20年間にわたり飯田市で開かれた「アフィニス夏の音楽祭」の経験を生かしながら、市民が主体となって運営する音楽祭。コンサートなど音楽を「楽しむ」プログラムと、プロから「学ぶ」音楽クリニック、身近なところでクラシック音楽に親しめる企画を行っている。今回は鑑賞者を飯伊地域在住者に限定。会場の座席数を50%以下に制限するなど感染症対策を講じて実施した。
初日の1日は、「にこにこステージ音楽祭スペシャル」や地元音楽団体4団体が出演した「そよかぜ☆コンサート」、「オケ友音楽ひろば」、「コミュニティコンサート」が開かれた。
このうち飯田文化会館で開いた「オケ友音楽ひろば」では、飯田交響楽団と名フィル団員でつくる「いいなぁオーケストラ」が演奏。ロッシーニの歌劇「ウィリアム・テル」序曲やモーツァルトの「ホルン協奏曲第1番より」、人気アニメの作中歌など、幅広い世代が楽しめる楽曲を披露した。
塩澤哲夫実行委員長は初日を終えて「演奏会終了後の観客たちの柔らかい表情を見て、やってよかったと思った」とし「残り3日間も皆さんに楽しんでもらえるコンサートになることを」と話していた。
音楽クリニックの練習成果を講師とともに披露するクリニックコンサートは4日午後2時、名フィル団員がオーケストラの魅力を届ける名曲コンサートは5日午後4時から開かれる。名曲コンサートのチケットは完売。クリニックコンサートのチケットは、飯田文化会館で販売している。
◎写真説明:3年ぶりに開いた「オーケストラと友に」