いいだ人形劇フェスタ実行委員会(原田雅弘実行委員長)は24日に市役所で会見を開き、7月31日から8月5日まで6日間開催する「いいだ人形劇フェスタ2019」の概要を発表した。今年は交流を重視し、劇人や観客らが触れ合えるプログラムを企画している。
21回目となる今年のフェスタには、例年並みの約300劇団が参加し、飯田下伊那地域の約140会場で400ステージ以上の公演を行う。
有料公演では、プークやひとみ座、むすび座、京芸、クラルテといった長年活動する人形劇団がホールで上演。若手劇団による意欲作も紹介する。
また昨年に続き、全国の伝統人形芝居を取り上げる企画「受け継がれていく伝統人形芝居in飯田」を実施。2015年に初演した市民による人形劇「人魚姫」の再演や、NPO法人いいだ人形劇センターと今田人形座の共同制作「ゆきをんな」の上演も行う。
ほか、オランダやポーランド、韓国などの劇団による海外人形劇公演、2歳以下の子どものための人形劇、大人向けの公演など、多彩な企画が行われる。
今年からテーマを設けず、年ごとの特色や重視する点を明確にして取り組むことに。今回は交流を重視し、参加劇団に観客などとの交流の機会が持てるようなプログラムを依頼している。
原田実行委員長は「上演後に舞台裏を見せてもらったり、人形に触れさせてもらうなど、さまざまな交流の機会を設けてもらい、触れ合いを通して人形劇をまるごと楽しめるようなフェスタにしたい」と話していた。
参加証ワッペンとポスターデザインは、全国から57点の応募があり、審査の結果、神奈川県相模原市のイラストレーター、デザイナーのguinkoさん(23)のデザインに決定。
真夏の暑さに負けないほど楽しめるように―と、涼しげでポップな色彩を取り入れ、イジー・トルンカ(チェコ)の人形アニメーション作品を参考にした手のキャラクターを登場させている。
有料公演ガイドは5月末に発行予定。有料公演チケットと参加証ワッペン(700円)は6月23日午前9時から、飯田文化会館で発売する。各種問い合わせは同館内の実行委員会事務局(電話0265・23・3552)へ。
◎写真説明:今年のいいだ人形劇フェスタのポスター