おいでなんしょ寄席30周年記念落語会

文化・芸能

[ 2018年 12月 6日 木曜日 16時17分 ]

30周年記念企画として常連客を表彰した

 おいでなんしょ寄席(実行委員会、飯田文化会館、南信州新聞社主催)の30周年記念落語会が5日夜、飯田市高羽町の飯田文化会館であった。約1000人が来場し、桂文珍さんと三遊亭好楽さん、おぼんこぼんが華のある芸で節目の高座を盛り上げた。

 恒例の座談会では、平成元年の初回から企画・構成を担当してきた同市扇町出身の寄席文字書家、橘左近さん(84)=埼玉県所沢市=が30年、42回の歩みを振り返り、今後を展望した。

 左近さんは「あっという間だった。『もうそろそろ…』という声もあるが、自分はともかく落語会は続けます。力になってください」と率直な思いを語り「これだけのお客さんが待っていてくれることは心の支えになる」と来場に感謝した。

 最多出演者の好楽さんは「落語界の取締役のような形でここまできた」と左近さんを持ち上げたり落としたりし、文珍さんが「座布団取りますよ」と絶妙の間合いで突っ込む場面もあった。

 席上、同落語会の名付け親で、初回からほぼ毎回来場した左近さんの同級生、中島正文さん(84)=東中央通=を精勤者として表彰。片桐啓実行委員長が「雨にも負けず、風にも…」とユーモラスな賞状を読み上げ、左近さんの寄席文字を記念品として贈った。

 文珍さんは「年齢とともに人は面白くなりますわ」と話すと、借金返済と結婚にちなんだナンセンスな滑稽話「持参金」で魅了。オチをアレンジしたため、ネタ帳には「不思議の五圓」と記した。

 おぼんこぼんは漫才に加え、サックスとトロンボーンを使ったものまね芸とタップダンスもたっぷり披露。生の舞台ならではのエンターテイナーぶりを発揮し、平成最後の会に花を添えた。

 好楽さんは、古典の「風呂敷」をさらりと演じるなど脇役に徹し、座談会では司会も務めた。

  

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