上久堅を学ぶ会が知久氏の歴史絵図を公開

文化・芸能

[ 2020年 1月 7日 火曜日 15時25分 ]

 飯田市上久堅の「上久堅を学ぶ会」(福島晴啓代表)は7日から、「絵図で辿る知久氏の歴史、武田信玄との戦いから阿島復帰まで」を同市美術博物館市民ギャラリーで開いている。神之峰城主の知久氏の戦いの歴史を描いた絵図8点を中心に、関係年表や写真などを展示している。12日まで。

 武田信玄の伊那郡進攻に、唯一戦いを挑んだ知久氏。絵図は合戦の様子や阿島復帰に至るまでの苦難の道のりを、調査資料に基づき忠実に描写した。

 喬木村歴史民俗資料館をはじめ、上久堅写真倶楽部などが協力。メインの絵図8点に加え、解説や資料、知久氏に関わる年表や関係各所を撮影した写真を並べた。

 郷土の歴史について学んできた福島代表(81)が長年にわたり調査を続け、知久氏の歴史を絵で残すことを構想。2016年から実現に向けて各所を訪ね歩いた。

 武者絵を描ける人が見つからずあきらめかけていた時、空間デザイナーの池上典さん(76)=東京都日野市=の存在を知った。池上さんは18年3月、高遠城合戦の様子を描いた屏風を出身地の伊那市へ寄贈。デザインの技術を生かして取り組む池上さんに、制作を依頼した。

 綿密な打ち合わせと調査を重ね、昨年9月、8枚の絵図が完成。甲冑(かっちゅう)や家紋などを緻密に描き、戦場での飯炊きの様子や動物など、見て楽しめるような工夫も凝らした。

 池上さんは「言葉だけでは難しい歴史を絵にすることで、視覚的に知ることができる。絵の前に立って歴史について話してくれることが一番大切」と語り、「地方に残っている歴史を、これからも絵にしていけたら」と笑顔を浮かべた。

 福島代表は「知久氏のことを知らない人も多いと思う。今後も調査を進め、知久氏の仏教での功績についても絵図に残せたら」と話していた。

 開館時間は午前9時半から午後5時までで、入館受け付けは同4時半まで。最終日の12日は同3時まで開催する。

◎写真説明:絵図を囲んで談笑する福島代表(左)と池上さん

  

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