飯田市座光寺の旧座光寺麻績学校校舎1階の歌舞伎舞台で17日、名古屋フィルハーモニー交響楽団(名フィル)の弦楽奏者4人による演奏会があった。約100人が詰め掛け、趣が残る歌舞伎舞台で弦楽器の調べを楽しんだ。
80人ほどでつくる麻績の里振興委員会(筒井誠逸委員長)が企画。市内を会場に毎年夏に行われる「オーケストラと友に音楽祭(オケ友)」などを通じて縁のある名フィルを迎えた。
4人はバイオリンの米田誠一さんと豊永歩さん、ビオラの叶澤尚子さん、チェロの佐藤有沙さん。「名フィルカルテット コンサートin麻績の里」と題してクラシックを中心に演奏し、大きな拍手を受けた。
まちづくりに貢献する座光寺小児童への「お礼」として、麻績の里振興委はコンサートを前に、児童を対象にした演奏会を座光寺小体育館で開いた。
麻績校舎は1873(明治6)年、歌舞伎舞台と学校を兼用する形で建てられた。記録によると、1984(昭和59)年までの111年間にわたって学校として活用された。舞台は農村歌舞伎舞台としては県内最大規模とされる。
◎写真説明:歌舞伎舞台で開かれた演奏会