チェコのプラハを拠点に世界で活躍するピアニスト、竹内英仁さん(36)によるピアノ演奏会が14日、飯田市の座光寺小学校で開かれた。体育館いっぱいに広がる軽やかな旋律に、子どもたちは聞き入っていた。
竹内さんの父が座光寺小学校の卒業生という縁で実現。参観日に合わせて開き、全校児童268人だけでなく保護者や地域住民が集まった。
座光寺地域自治会(湯沢英範会長)が自治会予算でグランドピアノを購入し6月に同校に寄贈したばかりとあって、そのお披露目も兼ねた。
竹内さんは「少しでも音楽を身近に感じてもらいたい」と言い、「きらきら星」「トルコ行進曲」「小犬のワルツ」など子どもたちにも耳なじみの5曲を選び演奏した。曲にまつわるエピソードの紹介もあり、子どもたちは真剣な表情で聞いていた。
「小さいころから訪れるなどゆかりのあるこの地域の子どもたちに、演奏を通して何か伝われば」と竹内さん。あいさつに立った湯沢会長は「音楽を愛する心を持った大人になってほしい」と願いを込めた。