竹佐中原遺跡 報告会で県内最古級の意義示す

文化・芸能

[ 2011年 3月 8日 火曜日 15時08分 ]

 県埋蔵文化財センター(長野市)と飯田市教育委員会、山本公民館は6日、約3万│5万年前の石器が出土した竹佐中原遺跡(飯田市竹佐)の報告会を山本公民館で開いた。飯田市への移管を前に、まずは地元に報告を―と開き、地区内外から集まった約60人に、県内最古クラスとした遺跡の意義を語ったほか、一時的に“里帰り”した石器を展示。普段は入れない飯田山本IC内の保存区域も特別公開した。

 説明にあたった同センター調査研究員の鶴田典昭さんは、現在の科学でははっきりした年代が解明できず、研究者の間でも見解が分かれていると述べた上で「5万年前のものだとしたら、4万年前ころ東アジアに広がった現生人類(ホモサピエンス、新人)でない旧人や原人が残した石器ということになる」と指摘。「日本列島の人類の歴史を探る上で重要な遺跡がある、特別な地域だといえる」と話した。

 鶴田さんは、同遺跡が海外の旧石器研究者の間でも有名になり、東京上野の国立科学博物館にはレプリカを展示して「日本人類のルーツを探る上で重要な遺跡」として紹介されていることなども紹介。出土した石器は2群に分類でき、一方は100キロ、もう一方は50キロ近く移動しながら生活したという仮説、石器は狩猟用の木の先端を削るための工具だった―とする見解も示した。

 大竹憲昭調査部長は「県内でも特に古い石子原遺跡があるので、絶対にあると確信していたが、遺物は過去に見たものと明らかに違うものだった。石器が手元から離れるのは寂しいが、地元で有効活用してほしい」とあいさつ。「人生が変わるほどの遺跡と出会え、あっという間の10年だった」と感動を口にした。

 飯田国道事務所の特別許可を得て行った現地見学会ではガイド役を務め、「(昨年まとめた)報告書は新しい研究へのステップ。科学の進歩に期待しながら、石器から年代の特定を目指したい」と抱負を語った。

  

関連の注目記事

powered by weblio


  

こちらの記事もどうぞ(広告を含む)

     

最近の記事

【飯田市・下伊那】衆院選が公示、5区は与野党一騎打ち 12日間の短期決戦スタート

10月19日火曜日15:51

【飯田市】長編映画撮影の無償ボランティア募集

10月19日火曜日15:12

【大鹿村】大鹿歌舞伎秋季公演をライブ配信 静かな会場でこん身の演技

10月18日月曜日15:19

【飯田市・下伊那】南信州獅子舞フェスティバルが2年ぶり開催 14団体が勇壮に伝統舞

10月18日月曜日15:41

【飯田市】飯田風越高校で創立120周年記念式典開く

10月16日土曜日14:05

【高森町】高森中3年生が園児に自作の紙芝居を読み聞かせ「すごく喜んでくれた」

10月16日土曜日14:24

【天龍村】国道418号神原トンネル現場見学会に児童らが参加「勉強になった」

10月15日金曜日16:27

【大鹿村】大鹿歌舞伎題材のご当地ポスト「大鹿カブシャンポスト」が道の駅に設置

10月15日金曜日15:04

【長野5区】衆議院解散で総選挙に突入 19日公示、31日投開票

10月14日木曜日15:27

【喬木村】現職・市瀬直史氏が村長選出馬を表明

10月14日木曜日15:18

【豊丘村】地元の味と香りを堪能 小中学校でまつたけ給食

10月13日水曜日15:48

【飯田市】佐藤健飯田市長 就任1年目の市政経営を振り返る

10月13日水曜日15:59

【飯田市・下伊那】緊急事態宣言解除で体験型教育旅行の受け入れが本格化

10月12日火曜日15:45

【天龍村】天龍村の村指定無形民俗文化財「満島神社の秋祭り」開催

10月12日火曜日15:03

【売木村】200キロを走るウルトラマラソン大会を初開催 累計標高差4000メートル超の山岳コースに挑む

10月9日土曜日14:43








記事の検索はこちらから



















南信州電子版購読

スポンサーリンク

ふるさと納税でもらえる 南信州新聞 ふるさと納税でもらえる 南信州新聞