美博で菱田春草コレクション展

文化・芸能

[ 2013年 4月 15日 月曜日 9時36分 ]

 飯田市追手町の市美術博物館は5月6日まで、市内出身の日本画家・菱田春草のコレクション展示「春草の時代1―山水―」を行っている。「菊慈童」(1900)をメーンに、春草や関連画家の描いた山水画11点と資料を展示。東洋の伝統的技法に、西洋画の空間性を取り入れた山水画を並べている。

 来年4月まで全6回実施する春草のシリーズ展示の第1回。本年度は画題ごとに同館所蔵の春草作品を紹介する。

 東洋画の中心的画題である山水画は山中の景色を描くものだが、西洋の風景画のように特定の景色を描くのではなく、作者が想像した理想郷を描いている。明治という新しい時代にふさわしい日本画を求めた春草は、日本の伝統的技法に従いながら、西洋画における空間表現を取り入れた作品を志向した。

 朦朧体によって描かれた「菊慈童」は、近景・中景・遠景を分けて描く山水画の画面構成の特徴が表れた作品。背景の秋の山には西洋画のリアリティーが付加されながら、山水画の理想化された美しい風景が広がっている。

 ほか展示作品の中では、東京美術学校時代に描いた「高士の図」(1893)や晩年に制作した「高士訪友図」(1909)にも、山水画の画面構成の特徴が表れている。

 会場には、日本美術院の仲間である横山大観や下村観山、橋本雅邦、西郷孤月による山水画も。隣接する「飯田の美術」のコーナーでは、池大雅による「信州行旅図」や富岡鉄斎による「浪合神社図」「米法山水図」、青々とした緑が鮮やかな安藤耕斎の「東坡訪道士図」など、同館所蔵の山水画8点も展示されている。

 次回は5月11日から6月9日まで、人物を画題とした作品を取り上げる。

 開館は午前9時半から午後5時(入館は同4時半)まで。月曜と4月30日は休館。観覧料は一般310円、高校生200円、小中学生100円。20人以上は団体料金。

  

関連の注目記事

powered by weblio


  

こちらの記事もどうぞ(広告を含む)

     

最近の記事

【飯田市】市消防団が防災功労者内閣総理大臣表彰「昨年7月豪雨で人命の安全確保と被害軽減に尽力」

9月21日火曜日15:36

【飯田市】「SDGs身近に」田畑茶舗が期限切れのお茶をほうじ茶にする「息吹茶サービス」を開始

9月21日火曜日15:38

【長野5区】衆院任期満了まで1カ月、日程不透明も与野党の動き活発

9月20日月曜日13:58

【飯田市】和田諏訪神社で御柱祭に向けて用材伐採「斧入れ式」

9月20日月曜日13:33

【飯田市】飯田商工会議所が飲食店応援プロジェクト「いいだHappy Eats」始動

9月18日土曜日13:37

【飯田市】飯田署が動物園に委嘱状を交付

9月18日土曜日13:40

【阿南町】阿南高校生が「鈴ケ沢なす」や「鈴ケ沢南蛮」など伝統野菜見学

9月17日金曜日15:28

【飯田市】美術博物館が菱田春草子ども向け鑑賞ガイド作成

9月17日金曜日15:24

【飯田市】保護猫ふれあいハウスかぎしっぽが閉店へ

9月16日木曜日16:28

【飯田下伊那】からあげグランプリ決勝大会開催へ

9月16日木曜日16:52

【飯田市】風越高生徒有志らが駅前プラザ活用プロジェクト

9月15日水曜日15:50

【大鹿村】観光協会が電動自転車試乗会開く

9月15日水曜日15:12

【飯田市】コロナ感染症対策第10弾を発表

9月14日火曜日15:08

【阿智村】村長らが高齢者の祝賀訪問

9月14日火曜日15:32

【売木村】飯伊に「スポーツの秋」

9月11日土曜日13:45








記事の検索はこちらから



















南信州電子版購読

スポンサーリンク

ふるさと納税でもらえる 南信州新聞 ふるさと納税でもらえる 南信州新聞