黒田人形浄瑠璃の奉納公演

文化・芸能

[ 2018年 4月 10日 火曜日 15時33分 ]

黒田人形浄瑠璃奉納公演(下黒田諏訪神社で)

 国選択無形民俗文化財に指定されている黒田人形浄瑠璃の奉納公演が7、8の両日、飯田市上郷黒田の下黒田諏訪神社境内で行われた。両日とも多くの観客が訪れ、地域で300年以上受け継がれてきた三位一体の技を堪能した。

 神社の春季例祭に合わせて実施。住民でつくる保存会(高田正男会長)が、国指定重要有形民俗文化財の専用舞台で演じた。8日の本祭りには、高陵中学校黒田人形部も出演して「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段」を発表した。

 舞台を清め、五穀豊穣などを祈って舞う「寿式三番叟」に続いて、2作品を披露。

 1832(天保3)年、大坂竹本座で作られた外題「生写朝顔日記 宿屋より大井川の段」では、恋しい人を探すうちに盲目になった娘が、琴を演奏しながら切々と歌い上げる姿を演じた。

 歌を披露した相手が探し人であることに気付き、動揺しながら大雨の中を駆け出していくと、会場から盛んに拍手が送られていた。

 公演は両日とも、冬に逆戻りしたような寒さに見舞われた。観客は、上郷公民館と下黒田3地区公民館委員会による「黒田人形を観る会実行委員会」が振る舞う甘酒やおでんなどで体を温めながら、舞台を鑑賞。

 人形の動きに合わせて掛け声を上げたり、見応えのある場面に拍手を送り、太夫と三味線、人形遣いによる三位一体の技を楽しんでいた。

 下黒田区長、神社総代長の山岸一二三さんは「寒い中、多くの方においでいただきありがたい。座員は夜遅くまで練習に取り組み、伝統芸能継承のため頑張っている」と語った。

 高田会長は「かつては家ごとに人形を買い、大人から子どもへ、地域全体で伝えてきたもの。保存会に入っていただき、伝承に力を貸していただけたら」と呼び掛けている。

  

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