下條村で農業に関わる女性有志らでつくるグループ「まんま」(宮嶋成子代表)はこのほど、村内産の農産物などを販売する「まんまるしぇ」を、村役場駐車場で開いた。新鮮な果樹や野菜をはじめ、メンバーらによるハンドメイドの雑貨や菓子など多彩な商品がずらりと並び、来場者らを楽しませた。
「農業や農家の暮らしについて一緒に考える仲間をつくり、夢をかなえよう」と、2019年8月に発足。メンバー一人一人がやりたいこと、好きなことを自由に語り合いながら、できることから一つ一つ形にしている。
「まんまるしぇ」もその一つ。昨年11月に初めて開き、丸一年が経過。今年は新型コロナウイルスの影響で実施できない期間もあったが、月に1回の開催で徐々に認知度を高めている。
ヨーロッパの「マルシェ」をイメージし、会場の各所にちりばめられた装飾も特長の一つ。多彩な商品の買い物のみならず、女性メンバーがつくり上げるおしゃれで温かな「空間」が人気を呼んでいる。
当初は思うように来場者が増えず、売上も苦戦。不安の声も挙がったが、メンバーらの熱意に協力の輪も広がり、村内のさまざまな世代が足を運んで交流を深める新たなコミュニティーとなっている。
宮嶋代表は「気付き、学び、感謝の連続だった」と1年を振り返り、「今後もメンバーと楽しみながら、さまざまなことに挑戦していきたい」と話した。
◎写真説明:会場の装飾も特長の一つ