【天龍村】エゴマ栽培に取り組む生産者らが平岡地区で脱穀した実の水洗い

南信州経済

[ 2022年 11月 10日 木曜日 15時32分 ]

 天龍村でエゴマ栽培に取り組む生産者らが10日、平岡地区のビニールハウスに集まり、脱穀したエゴマの実の水洗いを行った。午前中は村集落支援員の牧野雅美さん、佐々木裕子さんと農家の女性らが作業し、手際よくごみを取り除いていった。

 健康に効果があると言われているエゴマの栽培を通じ、村民の健康増進と遊休荒廃地の活用を図る「天龍えごまプロジェクト」の一環。牧野さんと佐々木さんが中心となり取り組んでおり、4年目の今年は村内外の50人が参加している。

 生産者らは、それぞれ5月から6月に種を撒き、農薬と化学肥料を使わないで栽培。10月に収穫・脱穀した。この日は、搾油した時に雑味の原因になる泥や砂、虫の糞や死骸などのごみを除くため、水洗いをした。

 水を張った桶に脱穀したエゴマを投入。傷をつけないよう揉まずに実を軽く洗うと、油を含んで浮いた実をざるですくい上げて別の桶に移した。この作業を4人で繰り返し、実をきれいにしていった。

 水洗いの後はネットの上で実を天日干しした。水分量が6%以下になるまで乾かしつつ、水に沈まなかったごみをピンセットで取り除いた。

 乾燥させたエゴマは、11月末以降に阿南町の搾油所に持ち込んでエゴマ油を絞る。生産者らが自家用で利用する分を確保した後、余剰分を牧野さんと佐々木さんが買い取り、飯田下伊那地域の直売所やふるさと納税の返礼品に出品する。

 プロジェクトの発足前から牧野さん、佐々木さんとともにエゴマ栽培に取り組んでいる飯田市南信濃の奥山三千代さん(83)は「気付けば8年も栽培に関わっている。無農薬、化学肥料を使わないのが天龍村のエゴマの魅力」と強調。牧野さんは「より質の良いエゴマ油をつくろうと各農家が努力している。今年もいい油ができそう」と期待した。

◎写真説明:エゴマの実を水洗いする生産者ら

 

  

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