天龍村で移住定住の促進や農産物など地域資源の活用事業などに取り組むNPO法人「ツメモガキ」が、中井侍地区で「ななめに摘む 中井侍お茶摘みツアー」を開いている。19日は感環自然村(飯田市三穂)の小中学生22人が茶摘を体験した。
茶葉の販売と同時期にJR飯田線の時刻に合わせて毎年行っている茶摘みツアー。2020、21年は新型コロナウイルス感染拡大を受けて中止したため、3年ぶりの開催となった。
5日から7月3日までの期間の日曜日、定員を限定して実施。80歳以上の農家もいることから、参加者には村が配布する抗原検査キットで検査するよう求めている。
この日はまず5軒の農家がそれぞれ生産している茶を試飲。茶ごとに味の特徴があり、子どもたちはじっくりと味わいながら好みの茶を決めた。その後は班ごとに分かれ、気に入った茶を生産する農家の茶畑で茶摘を体験。先端の新芽を「一芯三葉」の手法で摘み取るよう教わり、腰かごに入れていった。
子どもたちは昼食を挟んでホットプレートを使った手もみを体験。製茶した世界で1つだけの茶葉を土産として持ち帰った。
ツメモガキのメンバーで元地域おこし協力隊の内藤有香さん(36)は「久しぶりのツアーの開催に農家の方も喜んでおり、我々もうれしい」と語り、「子どもたちには中井侍はとても魅力的なところであることを伝えられたら。大きくなったらまた足を運んでほしい」と期待を寄せた。
ツアーは既に参加予約を締め切っているが、開催日に中井侍駅上で営業する新茶ショップ「茶むらい」は誰でも利用できる。問い合わせはツメモガキ(電話0260・32・2158)へ。
◎写真説明:茶摘を体験する子どもたち