飯田下伊那地域の特産品「竜峡小梅」の出荷が始まった。豊丘村河野のJAみなみ信州総合集荷販売センターには、16日の初出荷を皮切りに飯伊各地から続々と運ばれている。初出荷は昨年より4日遅いが、例年よりやや早め。天候による悪影響もなく、収穫状況は良好だという。
豊作だった昨年は191トンを出荷した。今年は順調に続けば170トンほどになる見込み。5月末をピークに6月上旬まで出荷する予定だ。竜峡小梅のほかに飯田小梅も出荷されている。
飯伊はかつて国内有数の小梅の産地として知られ、2000年ごろまで年間約2000トンを出荷していたが、外国産の増加や生産者の高齢化、老木化により生産量の減少が続いている。
カリカリ梅に加工するため18日に入荷を始めたアサイ食品(同村河野)の浅井一昭さん(52)は、今年の出来栄えには満足そうで「いい品質の商品をお客さまに提供できそう」と期待していた。
JAの直売店である飯田市鼎の「およりてふぁーむ」と同市育良町の「りんごの里」では梅を使ったレシピや加工方法を紹介するDVD放映とパンフレット配布を行っている。
◎写真説明:飯伊特産の竜峡小梅が出荷スタート