【阿智村】ひるがみの森が敷地内の空間活用で新たな集客

南信州経済

[ 2021年 9月 3日 金曜日 15時09分 ]

 阿智村智里の昼神温泉にある旅館「ひるがみの森」は、敷地内の空いた空間を有効活用し、新たな集客に取り組んでいる。屋外を整備してグランピングエリアを設置し、ナイトプールや星空シアターを開始。若い世代やファミリーに人気だ。車中泊エリアや足湯も設けた。コストをかけずに既存の設備や空間を生かし、ニーズに応えながらウィズコロナの集客に力を入れている。

 グランピングエリアは、同館東側の空いた敷地を除草し、テントを4棟設けた。すぐそばにはバーベキューエリアもあり、手ぶらで楽しむことができる。同館は高台にあるため、夜のきれいな温泉街の風景を一望できる。館内設備も利用可能で、運営するやどはくの岡田拓也社長(40)は「温泉に入ることができるのが魅力、荒天時に緊急避難もできる」と語る。

 同サービスは6月18日にスタート。開始前から問い合わせが多く、8月はほぼ毎日4棟が満室だったという。20代のカップルや学生など若い世代の利用が目立った。

 屋内プールでは7月からナイトプールと星空シアターを開始。プールは通年で営業していたが、夏の繁忙期に限定。一方で温水を有効活用しようと、営業日の午後8時~9時半に「ナイトプール」を始めた。照明を落として天井に星空を映し出し、プールには光る浮き輪を浮かべ演出。特に子どもに人気という。プール休業日には「星空シアター」として開放。岡田社長は「雨でナイトツアーに行けなかった人たちにも雰囲気を味わってもらえたら」とする。

 コロナ禍で大型バス利用の団体から個人旅行へとニーズが変わっていることから、第2駐車場に車中泊スペースを設置。こちらも温泉が利用できる。普通乗用車や軽自動車の利用も多いという。また、玄関先には足湯も設けた。

 グランピングサービスや車中泊はもともとある広い空間を活用し、ナイトプールは既存の設備を利用。グランピングとバーベキューは専門サイトと提携し、器材をレンタルすることで初期費用はかからなかった。また、ナイトプールの映写も数万円で済み、足湯も温泉の配管が玄関近くにあったため低コストで設置でき、新たな集客事業に向けた整備費は100万円かからなかったという。

 岡田社長によると、新型コロナウイルスの影響で売り上げは従来の4割ほどに落ち込み、1割2割の時期もあった。しかし、新事業では300万円ほどの収益が出ているという。

 岡田社長は「今後どうやって集客するかに特化して、メリットだった広い空間を使い他にはできないことをと考えた。旅館のニーズだけでなく、グランピングやバーベキューなど他のニーズも取り込むことで集客のパイは広がる」とし、「星空があって一日何か体験できる『星空のリゾート』を目指したい」と語った。

◎写真説明:新たに設置したグランピングエリア

  

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