来年に出湯50周年を迎える昼神温泉を巡り、阿智村は記念キャンペーンを開始する。第一弾は村民が昼神温泉の旅館で日帰り入浴ができる「昼神温泉 湯めぐり」。今後1年間、感謝を込めて村民や観光客への企画を展開し、さらなる発展に向けた事業を進める。
第一弾は日頃の理解と支援に感謝し、村民向けに企画。全村民に一人10枚ずつ入浴券を配布し、村民はキャンペーン期間中、温泉17施設のうち10施設で無料で日帰り入浴が楽しめる。
期間は9月1日から来年2月28日まで(12月29日~来年1月3日は全館共通除外日)。各施設1回の利用で、同じ施設で複数回の利用はできない。入浴券と同封されたスタンプカードを持参し、利用時にスタンプを押してもらう。タオルやバスタオルは個人で用意する。
村は25日、対象世帯に入浴券とスタンプシート、キャンペーンを紹介するチラシの郵送を始めた。各施設の入浴可能時間や条件を一覧表にしてチラシに記載した。
今後も村民向けに宿泊の特別割引や宴会プランなどを計画している。さらに観光客向けにも50周年を記念するキャンペーンを展開していく。
1973(昭和48)年1月、国鉄中津川線建設工事でトンネル掘削のボーリング調査中、昼神湯ノ瀬地区から温泉が湧き出し、これが昼神温泉の始まり。その後は飯田下伊那地域最大の温泉地となり、地域の主要な観光地へと発展した。強アルカリ性の泉質が特徴で、肌がつるつるになり日本屈指の「美人の湯」として知られる。
熊谷秀樹村長は「50年の節目を迎えられるのも村民の理解と支援があったからこそ。村民と50周年を祝い、歴史を振り返るとともに、昼神温泉がさらに愛され発展し続けられるよう、さまざまな企画や事業を考えていきたい」と語った。
◎写真説明:キャンペーンとして第一弾、村民が無料で入浴できる入浴券を配布した