阿智村浪合の治部坂高原スキー場が１７日、今シーズンの営業をスタートさせた。県内外から多くの人が訪れ、初滑りを楽しんだ。雪が少ないため、現在滑走できるのは第１ゲレンデのみで、年内のフルオープンを目指す。

　谷川和久支配人によると、今年は１２月に入っても冷え込み不足が続き、人工雪をつくる作業が遅れた。それでも１週間ほど前から急ピッチで準備を進め、予定通りのオープンとなった。

　１７日は営業開始から親子連れや若者ら大勢の人が訪れ、午前１０時頃には駐車場がほぼ満車に。リフト前には長い行列ができた。愛知県蒲郡市から来た男性（４９）は「山の中で自然が感じられ、空気が澄んでいて気持ちが良い」と語っていた。

　同スキー場では多彩なイベントを予定しており、１８～２３日はリフトの初滑り割引を実施。２４、２５日はクリスマス、元日はお年玉プレゼントを進呈する。初中級のスノーボード講習会やスキーこどもの日なども計画している。営業は来年３月２７日まで。

　谷川支配人は「国道沿いでアクセスが良く、初心者から家族連れまで幅広く楽しめるのが特長」とし、「まだまだコロナ禍で外出が難しい中だが、広い大自然の中でスキーやスノーボードを楽しんでほしい」と話していた。

　阿智村のヘブンスそのはらは２３日、平谷高原スキー場は２４日の営業開始を予定している。

◎写真説明：初滑りを楽しむスキー・スノーボード客