【飯田市】「天竜舟下り」来年4月再開へ 事業承継する南信州観光公社が臨時株主総会

南信州経済

[ 2022年 10月 27日 木曜日 15時30分 ]

 飯田市の天竜川で信南交通が運航してきた「天竜舟下り」を承継する方針の南信州観光公社は26日、臨時株主総会を開き、信南交通が舟下り事業部門を分割して設立した新会社「南信州リゾート」(松尾新井)について株式を200万円で100%取得する基本合意書案を提示し、承認を得た。公社が株式を譲り受けて子会社化する計画で、譲渡価額について両社は簡易財務調査報告書を踏まえて既に合意している。

 計画によると、11月初旬に基本合意書を締結し、分割会社の譲渡契約を交わす。安全対策や航路整備などの営業準備を進め、年内のプレオープンを目指す。本格運航の開始は来年4月を予定する。

 再開に向けては再生戦略を練り、和船文化を伝承するガイダンス施設、リバースポーツアクティビティーの実施、カフェや食堂の経営、天竜峡新港の開設と市田港・鵞流峡・天龍峡コースの再開、観光施設戦略コンサルティング機能の設置など11事業を展開する。舟下り事業再開3年後の黒字転換を目指す。

 この日は新会社の経営体制を報告した。報告によると取締役が3人、支配人と営業事務が1人ずつ、船頭が7人、嘱託船頭が3人。

 天竜舟下りを巡り、信南交通は1月に舟下り事業から撤退すると表明。公社が事業承継に向けて模索していた。公社の高橋充社長は取材に「将来の観光の可能性を断ち切るわけにはいかない。舟下り事業を成功させることが地域の将来へ向かっていくことになり、天竜川中流域の観光振興につなげる」と話した。

 天竜舟下りは弁天港から時又港の約6キロ間を下る。再開に向けては「感動」と「体験」をテーマに掲げて事業展開したい意向で、別の会社が下流で運航する「天竜ライン下り」に言及すると「相乗効果へ連携できれば」とした。

  

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