キラヤ本町店(飯田市本町)の閉店を受け、周辺に住む人の当面の暮らしをサポートしようと、飯田市中心市街地活性化協会は1日、「丘のまちお弁当・お惣菜テント市」の初回を本町店跡はす向かいの飯田信用金庫本店前広場で開いた。橋南地区内外から多くの人が集まり、弁当類は正午を待たずに売り切れた。
予定の17店が出店し、テントと軽トラックの荷台、移動販売車で弁当と総菜、パン、菓子、野菜などの生鮮食料品を販売。店員と協会構成団体の飯田市、飯田商工会議所、飯田まちづくりカンパニーの関係者が接客にあたった。
会場には地区内在住者のほか、近くの事業所で働く人も多く訪れ、目当ての弁当や総菜を確保すると、野菜やデザート、生鮮食品も買い求めていた。
用意した弁当類は30分ほどで売り切れ、追加して対応。野菜も安さで人気を集めた。
追手町の女性(75)は「食品は宅配か鼎のスーパーで買うつもりだけれど、ここで売ってくれるのはありがたい」と話し、弁当とバナナを購入。早めに来て品定めをした別の女性は「いいものを売れば先につながると思う」と今後に期待した。
北方の女性(33)は、写真投稿サイト「インスタグラム」で見た写真に引かれて来場。「行きつけの店のものだけでなく、普段は行かない店のお弁当の中身や価格も見られるのがいいと思う」と話した。
同協会の原勉会長は「会社員も多く集まり、そうした需要があることが印象的だった。今後は販売数をうまく調整しながら人が集う広場とし、キラヤ本町店跡のスペース利用にもつながっていけば」と話した。
今後は毎週水曜の午前11時から同じ場所で開く。次回は6日。
問い合わせは同協会(電話0265・52・1715)へ。
◎写真説明:にぎわった初回のテント市