【飯田市】保護猫ふれあいハウスかぎしっぽが閉店へ

南信州経済

[ 2021年 9月 16日 木曜日 16時28分 ]

 飯田市銀座の「保護猫ふれあいハウスかぎしっぽ」が、11月末で閉店する。今後は引き取りを行わず、捕獲した野良猫に不妊・去勢手術を施し、元いた場所に戻す「TNR」の活動に注力する計画。代表の高沢幸代さん(55)は「猫飼育の知識や実態を、多くの人に知ってもらう活動に取り組んでいきたい」と話している。

 同店は2016年、同市松尾新井にオープン。高沢代表と店長の古内有子さん(49)、ボランティアスタッフらが運営し、猫の世話に携わってきた。

 18年に現在の店舗へ移転。猫とのふれあいスペースの提供をはじめ、保護した猫の里親募集、飯田下伊那地域を中心にした「TNR」活動に取り組んでいる。入れ替わりはあるが、子猫から高齢の猫まで40匹ほどが暮らしている。

 新型コロナウイルス感染症のまん延による影響は同店にも及び、飲食店に時短や休業要請が出されたことで客足が激減した。現在は、平日を完全予約制とし、土日祝日は午前11時~午後6時の通常営業としているが、「客足は減っても、助けを必要とする猫たちが減る訳ではない」と、古内店長は現状の苦しさを語る。

 閉店の理由について高沢代表は、コロナ禍による収入の減少に加え、「猫の寿命は20年ほど。自分の年齢を考えたときに、これから最期まで世話をするのは難しいと感じた」と説明する。

 今後は、これまで月に2度の予約制で行ってきた「TNR」に力を入れる。学校やイベントでの講演会活動も積極的に展開していく予定。既存の電話番号を引き継ぎ「猫110番かぎしっぽ」として、閉店後も悩みや相談は受け付ける。

 高沢代表は「店を閉めることは本当にさみしいが、募金への協力や物資の支援、皆さんの協力に本当に感謝している」とし、「飯田市の保護猫の実態を知ってほしい。猫も人間も仲良く暮らせるまちを目指したい」と話していた。

 問い合わせは同店(電話0265・24・3820)へ。

◎写真説明:猫とふれあう店長の古内さん

  

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