【飯田市】信南交通が天竜舟下り事業の譲渡へ1社と協議 7月の営業再開を目指し

南信州経済

[ 2022年 3月 30日 水曜日 15時27分 ]

 信南交通は30日に会見し、今月末までを期限に探していた天竜舟下り事業の譲渡先について、今月から県内の1社と引き継ぎに向けて協議をしており、6月までの基本合意と7月からの営業再開を目指す方針を明らかにした。

 協議中の1社について中島一夫社長は「天竜舟下りを飯田市の主要な観光産業として再生する考えと、和船文化の伝統を重視し、生かしたいという基本概念がある。観光のプロが何人もいる」と説明。「スケジュールは相手のスピード感に合わせ、最大限の努力をして引き継ぎたい」と述べた。

 同社によると相手先は現在、営業データや財産状況を参考に事業計画を策定している段階で、9人の船頭を含む社員16人の雇用や運航、施設の扱いなどの事業の基本的な骨格は「まだ決まっていない」と説明した。

 舟下りの繁忙期となる7~9月に営業するためには2、3週間の準備期間が必要なため、6月を新たな期限とし、5月までは雇用調整助成金を活用して従業員の給与を支払う。

 中島社長は「私どもの力不足で舟下りを再建できず、申し訳なく思っていた。舟下りを残す方向で声を掛けてもらい、感謝しかない。観光のプロによって伝統と雇用が守られ、リニア後の観光産業の一番手としてもう一度輝いてもらいたい」と述べた。

 天竜舟下りはピーク時には12万人以上が利用したが、昨年は新型コロナウイルスの影響で1万8000人に減った。信南交通は2018年から事業を担ってきた。

 舟下りの事業譲渡や事業所の引き継ぎには2月以降、4社から声が掛けられていた。

◎写真説明:天竜舟下りの社屋

  

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