飲食店巡りを楽しむイベント「第5回飯田丘のまちバル」(実行委員会主催、南信州新聞社など後援)が3日まで、飯田市街地の46店で行われている。メイン開催日の8月28日は浴衣姿の参加者も街に繰り出し、用意した料理が完売する店もあった。
28日は南信州畜産物ブランド推進協議会とのコラボレーション企画として、南信州牛を使った特別メニューを21店で提供したほか、飯田信用金庫本店前広場などに4店のキッチンカーが出店した。
キッチンカーの出店は初めてとなった旨肉キッチンは、駅前「丘の上結いスクエア」のキッチンカー専用スペースで営業した。
日中の駅前は人の動きが少なく、利用者は限定的だったが、同店を運営した近藤良春さん(49)は「コロナで仕方ない部分が大きいが、中止にせず実施した実行委の心意気をたたえたい」と強調した。
立ち寄った市内の会社員男性(31)は「昼から楽しく飲めるバルは最高。開いてくれたことに感謝したい」と話していた。
2019年までは1日のみの開催だったが、チケットは2000冊弱を販売していた。
今回は新型コロナウイルスの急拡大が影響して、28日までの販売数は440冊にとどまったものの、SNS(ネット交流サービス)を使った積極的な情報発信の効果もあり、当日券(5枚つづり4500円)は同日だけで70冊が動いた。
事務局は「28日は街を歩く人が多く、完売して早めに店仕舞いする参加店もあった」と振り返り、「最終日の3日は土曜。終盤を盛り上げていきたい」と話している。
1日は25店、2日と3日は各21店が参加する。参加店はチケット購入者に進呈するガイドマップに記載されている。
問い合わせは事務局(電話0265・52・1715)へ。
◎写真説明:28日は4店のキッチンカーも出店した