飯田市龍江の農業法人今田平で１日、イチゴ狩りがオープンし、龍江小学校の１、４年生３６人が収穫を体験した。児童は自分たちで植えた苗から大きく赤く実ったイチゴを笑顔で摘み取った。

　同法人は１２棟３０００平方メートルのハウス内で、甘酸っぱさが特徴の「紅ほっぺ」と細長くて甘い「章姫（あきひめ）」の２品種約１万５０００株を栽培。土耕栽培で「完熟イチゴ」を提供している。

　龍江小児童のイチゴ収穫体験は毎年恒例で、昨年１０月には苗を定植。収穫前に大平盛男社長（８４）がイチゴの生育を説明した。

　一つの株から花房が６つほどできて順番に花が咲き、ミツバチが受粉を手伝うと紹介。温度管理が重要でハウスを暖房で暖めているとし、「土作りに力を入れ、化学肥料は使っていない」などと話した。

　児童たちは大きく赤く色付いた実を探して３つを摘み取り、口いっぱいに頬張った。４年の男子児童の一人（９）は口に入れると「大きくて、とっても甘い」と笑顔。「植えたイチゴが育って、皆で食べられるのがうれしい」と語った。

　大平社長は「１月の好天で例年以上にできが良い」とし、「一番おいしい完熟の味を感じてほしい」と呼び掛けていた。

　今田平のイチゴ狩りは５月の大型連休明けまで。予約が必要。電話０２６５・２７・５０２０、０８０・５１４１・０４８７。

◎写真説明：イチゴの収穫を体験する龍江小の児童