飯田下伊那地域でスモモ「大石早生」の出荷が始まった。JAみなみ信州は17日に初出荷。昨年より1日早く、平年比でも早いという。
JAによると、開花時期の好天で着果は良好。シーズン中、18トンの出荷を見込んでいる。豊作だった昨年よりは少ないものの、過去5年平均比では120%となっている。出荷先は主に県内と関東で、中京や関西にも出荷する。
飯田市川路の生産者中島廣業さん(71)は、17日に26パック(1パック500グラム)を出荷。着果数や品質ともに良好で、例年よりやや多い2500パックほどの出荷を見込んでいる。今月いっぱいは収穫ができそうだという。「消毒作業や雨の中の収穫は大変だが、立派に実ってくれた」と笑顔を見せた。
大石早生は飯伊で栽培するスモモの9割ほどを占め、酸味と甘みのバランスが特徴。他にソルダム、貴陽、サマーエンジェルなどの品種も栽培されている。
複合経営の一品目で、主力品目のモモ、ナシ、市田柿などの時期とずらして収穫できるため各地で栽培されている。
JA営農部果実柿課の後藤知輝さん(26)は「生産者の管理のおかげで今年もいいスモモができた。ぜひ味わって」と呼び掛けている。
◎写真説明:スモモの収穫(飯田市川路)