妖怪アマビエのご利益で疫病退散を―。豊丘村神稲の道の駅南信州とよおかマルシェに、アマビエをモチーフにした水引ストラップのカプセルトイが登場した。
同道の駅では、地域の特産品を身近に感じてもらおうと、田中宗吉商店(田中康弘社長)=飯田市今宮町=が手掛ける水引のカプセルトイを設置してきた。
連休後の営業再開で「コロナに負けないように頑張れる商品を作ってほしい」と田中宗吉商店に依頼。同店で扱っていたアマビエの水引ストラップをカプセルトイ用に縮小アレンジした。
アマビエは半人半魚の妖怪。新型コロナウイルスの流行で「疫病退散にご利益がある」とSNSなどで話題になった。水引屋大橋丹治(飯田市箕瀬町)をはじめ、各店や一般でも水引アマビエが数多く作られている。
田中宗吉商店では「自粛で家にいる間に水引アマビエにチャレンジしてほしい」と同店のブログで作り方を公開。今宮町の売店やオンラインショップでも販売してきた。商品は毎週、風越山の白山神社奥社に供えて祈願している。
考案した田中秀明専務(60)は「自粛で様々なことがなくなって時間ができ、趣味の登山を兼ねて疫病退散を祈願してきた。マスクなどは作れないが、水引を通じて皆を少しでも応援できたら」と話していた。
◎写真説明:とよおかマルシェに設置したカプセルトイ