JAみなみ信州青年部果樹専門部の有志6人が製造するシードル「THE COZY(ザ・コージー)」の販売が15日から始まる。3年目の今年は、これまでの「辛口」に加え、女性からの要望が多かった「甘口」を新たに用意した。
「THE COZY」は原材料となるサンふじ、シナノゴールド、紅玉、シナノスイート、千秋、王林と隠し味で使う洋梨のラ・フランスの全てを6人のメンバーが栽培する。
昨年は販売から4カ月ほどで在庫が無くなってしまったことから、昨年(300リットル)の倍となる600リットル以上を醸造した。
代表の篠田耕一さんは「キリッとした喉ごしの辛口に加え、爽やかな甘みとぜいたくな味わいの甘口ができた。味の違いを多くの人に楽しんでもらいたい。『THE COZY』を、地域を元気にできるような飯田下伊那を代表する商品にしていきたい」と力を込めた。
専門部では「地域の農業振興のため、何かできることはないか」と部員から参加者を募り、5人のリンゴ農家でシードルプロジェクトを発足。2016年10月に、メンバーが生産するリンゴを仕込んで試作品を製造し、好評を得たことやメンバーの福田博之さんが酒販免許を取得したことなどから、一昨年に販売を開始した。
商品名「THE COZY」は、英語で「居心地のよい」の意味で、メンバーの多くが生産する地区の「座光寺」にかけている。ラベルにもこだわり、飯田市の国際的なイベント「いいだ人形劇フェスタ」をモチーフに、辛口・甘口のラベルの違いを楽しむ工夫も施した。
◎写真説明:甘口も加わった「THE COZY」