JAみなみ信州のいいだ果実選果場(飯田市上郷黒田)と松川インター選果場(松川町大島)で11日、ナシの「幸水」の出荷が始まった。梅雨上がりが良く、ここ数日の温暖な天候で昨年よりも2日早い。小玉傾向だが、近年では一番糖度が高く、品質は良好な仕上がりという。
初日はいいだ果実選果場で1017キロ、松川インター選果場で1386キロを出荷。主に中京方面に送った。
いいだ果実選果場によると、生育は順調。8月に入ってからの好天で太陽光をしっかり浴びたことにより、「小ぶりではあるが糖度が例年より高くなった」という。同選果場は直売所を設けており、担当者は「おいしいナシを多くの人に食べていただきたい」と来場を呼び掛けていた。
幸水の出荷は9月下旬ごろまで続き、JAは前年比20・5%増の1120トンの出荷を見込んでいる。今月下旬ごろには「豊水」、続いて「二十世紀」の出荷を開始し、9月上旬ごろからはブランド化を図っている「南水」が始まる見通し。ナシの品種リレーは10月上旬ごろまで続く。
松川インター選果場では洋ナシ「ラ・フランス」「ル・レクチェ」の選果も行う。
問い合わせはいいだ選果場(電話0265・21・1711)へ。
◎写真説明:ナシ「幸水」の初出荷