「丘の上」と呼ばれる飯田市の中心街地で飲み歩きや食べ歩きを楽しむイベント「飯田丘のまちバル」で、実行委員会は19日、本年度のイベントを8月1~31日の1カ月間開くと発表した。昨年は新型コロナウイルス感染症の拡大で 中止しており、開催は2年ぶり。例年だと1日間の日程だが、感染症対策として参加者の分散化を図る狙いで期間を1カ月間にした。
5枚1冊のチケット1枚ごとに、参加店のバルメニュー(おつまみ)とドリンク1品ずつを選べる仕組み。
5回目の今年は居酒屋や焼き肉店、バーなど49店舗が参加する。49店舗はいずれも、県の認証制度「信州の安心なお店」の認定店。
コロナ禍を受け、飯田下伊那地域に住んでいる人、勤務している人―を参加条件に設けた。マスクの着用、少人数、短時間での利用を呼び掛ける。
チケットは8月31日まで参加店舗、まちなかインフォメーションセンター、飯田駅前観光案内所などで販売している。1冊3500円で、2000冊限定。
また中心市街地の呉服店と連携し、浴衣の着付け優待事業にも取り組む。実行委員長の熊谷芳巳さん(55)は「コロナ禍で人通りが減る中、何とか盛り上げられたらと企画した。にぎやかな街を取り戻すきっかけになれば」と話した。
県独自の感染警戒レベルが「5」になるなど、今後の感染状況によっては中止または延期するかどうか判断する。
イベントの問い合わせは市中心市街地活性化協会(電話0265・52・1715)へ。
◎写真説明:丘のまちバル月間をPRする実行委