国交省予算、三遠南信道に185億円 19年度天龍峡―龍江間開通へ

南信州経済

[ 2019年 3月 30日 土曜日 13時02分 ]

 国土交通省中部地方整備局は29日、2019年度同局関係予算の概要を発表した。飯田市と浜松市を結ぶ三遠南信自動車道(延長約100キロ)には、長野、愛知、静岡の3県合計で185億2000万円(前年度177億1000万円)を配分した。

 このうち長野県内では、19年度開通予定の天龍峡―龍江インター間(延長4キロ)を含む飯喬道路(延長22・1キロ)に46億円。天龍峡大橋(仮称、橋長280メートル)取り付け部などの改良工事や舗装工事が推進される他、飯田上久堅・喬木富田インター間(延長7・5キロ)でも改良工事、橋りょう工事、トンネル工事が行われる。

 天龍峡大橋の桁下には歩道が整備され、高さ80メートルの高さから天龍峡の景観を眺めることができるため、新たな観光名所として期待が大きい。開通予定は19年度中とされているが、地元などからは「秋の観光シーズンまでに間に合わせてもらえたら」との声も上がっている。

 また、3月に青崩峠トンネル(仮称、延長4・9キロ)の本坑工事に着手した青崩峠道路(延長5・9キロ)には29億円が盛られ、掘削工事をはじめトンネル前後の改良工事、橋りょう工事などが進められる。

 静岡県内では青崩峠道路に21億2500万円、浜松市の佐久間道路・三遠道路(延長27・9キロ、うち静岡13・4キロ)に5900万円、新規事業化される水窪佐久間道路(延長14・4キロ)に1億円を配分。愛知県内では東栄町―新城市の佐久間・三遠道路(愛知14・5キロ)に87億3000万円を盛った。

水窪佐久間道路の新規事業化決定

 国土交通省浜松河川国道事務所は29日、三遠南信道の中で唯一の未事業化区間となっていた、浜松市天竜区水窪町奥領家―同区佐久間町川合間の延長14・4キロを、水窪佐久間道路として19年度に新規事業化することを発表した。静岡県北遠地域への高速交通サービスの提供、沿線の地域開発および地域間連携の支援を目的とする。

 19年度予算は1億円で、設計、地質調査、測量および関係機関との協議を推進する。同事務所は整備効果について、災害による通行止めが多発する現道の課題箇所を回避し、災害に対して信頼性の高い道路ネットワークを確保できる他、対象区間周辺から第三次救急医療施設まで60分以内での搬送が可能となり、地域の救急医療サービスが向上するとしている。

◎写真説明:早期の開通が期待される天龍峡大橋(飯田国道事務所提供)

  

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